高松市にある築27年のシティホテルのリノベーションである。
竣工当初から大切にしているNYアールデコデザインの雰囲気を継承しながらも、現代的にアールデコを解釈すると共に、高松らしいデザインスタイルを掛けあわせることで、新しい「高松アールデコ」の世界観を考えた。
1Fのフロントはシートチェックインスタイル＆コンシェルジュデスクを設置し、4Fには、高松をテーマにした書籍等とゲストラウンジを兼ね備えた「Library Lounge」を新たに併設。客室は、アールデコのアイコンが施された壁面一体のウォールキャビネットに客室機能をコンパクトに集約し、そこに生まれた余白にゆったりとしたソファ&デスクを設置して、限られた空間に「間」を生むことを試み、さらに「高松アールデコ」で表現されたアートワークやサイン、カーペットを融合させることで、コンパクトラグジュアリーな客室空間を目指した。